2021/04/26 15:56

それぞれの部位にあった適切な処理、そして順を追って研磨を行う過程はそれぞれ重要な意味をもっています。
全ては理想の形を産み出す為に、より良い物を造るべく常に新しいやり方を求め試行錯誤を繰り返しながら磨き上げています。

複雑に入り組んだ溝や数㎜程の広さの面もその形に応じた工具を自身で成形し研磨を行っていくことで細部に至るまで輝きを産み出します。
多様な形に対応出来る様に、研磨に用いる工具は絶えず創意工夫し常に最良の方法を模索しています。

地金の肌を均(なら)し、荒い番目のヤスリから細かい番目のヤスリを順々に丁寧に当てて荒磨きをしていき、更に細かい番目の研磨剤を用いて地金の肌を鏡の如く光らせる本仕上げ(ほんしあげ)の工程を行います。
この地金の肌を均(なら)しから本仕上げ(ほんしあげ)までの工程は7工程以上をかけ丁寧に進めています。他のシルバーブランドでここまでの工程を丁寧に重ねていることは少なく、そのため「アトリエ縁」のシルバーの輝きは他と一線を画しています。

アイテムによっては、丁寧に下磨きを済ませた地金に合わせ立体感を産み出す燻(いぶし)の工程や銀地(ぎんじ)に華を添える石留(いしどめ)の工程が行われます。
燻に使う薬品の化合量や温度の調整により、地金の色味に千の変化が生まれます。石留に使う石はデザインのイメージに合わせ自ら厳選したものを採用しています。